先日東京MXでの再放送分が終了した。(1955年に放送全33話・世界名作劇場)放映されてた当時も好きだったけど やっぱり大好き。とってもいい作品です!!
原作はリザ・テツナーの『黒い兄弟』少年売買や労働の苛酷さが描かれた作品とのことですが、アニメでは 主人公ロミオと親友アルフレドの絆を中心に煙突掃除屋として生きる少年たちの友情とロミオの成長の物語が展開します。
前半は 人身売買・過酷な労働・過酷な境遇-下で生きる彼らの辛い様子が描かれるんだけどロミオはそこで親方の信頼を得、ある女の子を救い、煙突掃除の子たちと友情を育み、やがて敵対する狼団とも友情を結び、そして学ぶことの大切さにきずく--。
ラストでは 教師になるまでに成長するロミオです。
彼にその夢をくれたもの。その夢を叶えさせたもの--。それこそが アルフレドとの出会だったのです。
なんてったって このアルフレドの美しさ 凛々しさに うっとり・・・。
実は貴族マルティーニ子爵の遺児なのだ。
勉強家で 優しくて 寛大で---いつも皆のリーダーだったアルフレド。そんな彼はロミオの憧れの存在であり なりたい自分でした。でも、そんなロミオに彼は言います。
「君は何にも知らないんだな。僕がどんなに君に救われているかってことを--」
彼にとって 健康で明るく行動的なロミオは---やはりなりたい自分だったのです。そしてアルフレドはきづく。
ロミオは---自分の夢なのだと---。
実は彼にはしなければならないことがありました。それは自分と妹ビアンカにかかった親殺しの汚名を晴らすこと。 それは両親を奪った叔父夫婦への復讐でもあったのです。
皆の力を得て見事それを成し遂げた彼は静かに天に召されていきました。(爆泣き・・)
悲しみと絶望の中でアルフレドの言葉を思い出すロミオ.「人は皆自由なのだ。誰もが平等で 争いもないそんな時代がきっと来る----」その時ロミオは決意するのです。自分がやらなければ--アルフレドの代わりに---。
アルフレドはロミオに、夢や希望そしてそれを叶える勇気をもくれたのです。
狼団のボスジョバンニも誓う。新たに来る「黒い兄弟」と永遠に協定を結ぶ(仲良くする)ことを。
アルフレドは 彼の思いは、こうしてロミオだけでなくここにいる皆の中で引き継がれていく---。
きっと彼は 空の上からロミオとともにあの日夢見た世界を--見つめているに違いありません・・(涙)
「Si Si Ciao 今だけさよなら。ロマナの丘でね また会おうよ・・」主題歌「空へ--」もいい曲だけど 今回↑のエンディング「Si Si Ciao 」に不覚にも涙がこぼれてしまった。この丘--が天国のことなのか・・なんて思ったら切なくて。世界名作ってやっぱ深いね----。
大人も子供も・・楽しめる作品です!ぜひご覧になってくださいね。
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