表紙は 右衛門佐。
物語は 五代将軍・綱吉から 家宣へ----!! そして遂に 1巻(吉宗の時代)にもどるようです--!!
全編通して女将軍の責務である世継ぎを生む宿命の
悲しさ理不尽さに、圧倒されてきましたが--
またもその悲しみが胸に迫る巻となりました!
前回、家光の二番煎じ---なんていてしまった私ですが
「生類憐れみの令」によって 民衆に忌み嫌われ
支えるものもなく 世継ぎも産めなかった---
綱吉の苦しみ・・胸に来ました----(涙) ★7巻 ★5巻 ★4巻 ★ 3巻 ★1.2巻 
↓に続きます
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「綱吉、死ね!死ね!」 ソレは彼女によって苦しめられた民の声-----
本当の愛を知らず 子を失った彼女の悲しみは
家光とはまた違う壮絶さだった・・と言わざる得ない。
しかし--絶望のフチに沈む彼女に右衛門佐は叫ぶ・・
「生きなさい!生きるという事は 女と男という事は!
ただ女の腹に種を付け 子孫を残し--
家の血を繋いでいく事ではありますまい!」 彼女をずっと愛していたと告白する右衛門佐。
彼女の側近になることを拒んだ男
種馬として生きることを---
彼女をめぐる醜い愛憎の戦い中で生きることを拒んだ男--
もし彼が有功のように・・・
彼女を愛し支えていたら 何かは変わっていたのだろうか・老いてようやくその呪縛から逃れた2人・・。
それは2人が真実の愛を手にした瞬間。
しかし其の幸せもつかの間の出来事。
彼女は元夫御台に。いや側近吉保に殺されたのだ---。
2人は彼女を愛していた・・・
全ては彼女がその愛にきづかなかった罰なのかもしれません---。
綱吉の後継いだのは
家宣---
彼女は
世継ぎを産むことに命をかけた女だった彼女が選んだ男左京(後の月光院)はなかなかステキな男ですね---!!
有功(永光院)も登場!老いました----(涙)
しかし
子を持たなかった彼には平穏が訪れ---
彼が家光を託した桂昌院は-子をもうけたゆえに激動の人生を生きることになった---その対比も素晴らしかったです。男は天下を取った時、歓喜する何かがそこにはあるようですが・・?
この女将軍たちにその喜びはどうもみえない。
それが・・男と女の違いなのでしょうか・・?
--決められた同じ運命を生きながら・・
彼女達が皆・・同じ人生を生きていないことも感慨深い・・。
ソコでどう生きるかは・・自分次第そんな声が聞こえる気もします・・・
次巻は----江島生島事件??
振り出しの戻った大奥の今後の展開が楽しみです!!!

映画は10月1日公開。
吉宗&水野編のようですね。私は家光&有功の方が好きだけど♪
どんな大奥が描かれるのか・・しかと。。みてきますね!!
みてきました~!!
★劇場版大奥感想コチラ♪
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