「仇うち殺人」である渡瀬満に
同情の声がふれあがっていく中で-----
模範囚 笹野武(平田満)が再審請求を申し込んできた。

彼は 死んだ息子をいじめていた少年3人を殺した
同じく
仇うち殺人で死刑判決を下された男だったのだ。
私達は死刑になるようなことをしたんでしょうか・・・・
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笹野の息子は3人の中学生の執拗なイジメのせいで
自殺した。
学校も世間も、カレラの親からも背を向けられ・・
職も失い失意の中にいた彼は
その3人のいじめを目撃し息子をいじめていたことを
笑いながら話すのを聞いた時・・3人を撲殺してしまったのだ---。
執拗ないじめシーンは見るのも耐え難かった・・・。
怒りを止められなかった彼を・・誰が責められるというのか・(涙)
直樹もすっかり笹野に同情してしまたようです。
そんなカレに麻美はくぎを刺す
「どんな理由も人を殺していい理由にはならないんだよ!!」直樹はその言葉にも抗う・・
「愛する人を殺されても そんなことがいえる!?」う---ん。ヘビーだ----!! でもこの作品はその事にちゃんと答えを出してくれた---。
彼の息子の命日に毎年 墓に花を供えてくれていたのは---
彼が殺した子どもの親だったのだ・・・。 「息子のイジメのせいで、笹野の息子が亡くなったことへの
申し訳なさは消えない。
それと同様息子を殺した笹野への憎しみも---消える事はない」 被害者であると同時に加害者でもある・・この親達思いもはかりしれない。
--その思いを抱いて一生生きていくことが
自分たちの罰であり償いなのだと答える母に・・涙なのでした。
そうなのだ・・。
息子を殺されて苦しんでいたのは彼だけではない。
子を殺された親たちは・・皆同じ苦しみを背負い生きていたのだ。
彼は・・泣き崩れた・・・。
憎しみばかりで、贖罪の気持ちを知らなかった
自分の愚かさに泣いたのだ--・
彼は・・再審請求を取り下げた・・・。
一方、渡瀬満の公判は、彼が少女に気づかなかったこと。
死に場所を求めさまよっていた(リストカットの跡)ことなどから・・
情状酌量は決定的と思われたのですが・・
彼はその総てを翻す・・。
「田尻は死刑になればよかった。殺されて当然の男だ」 彼にあの時死刑判決が出ていたら
渡瀬の事件は起きなかったはずだった・・・!!
人は人を殺すことは許されない・・・。
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--死刑は-復讐の連鎖を断ち切るために必要なのか--心揺らす直樹・・。
う--ん。私もまた何も語れそうにありません---(涙)
でも、そんな動機で観ては申し訳ないくらいの、重くて濃い内容のお話の連続。
毎回、あなたならどうする、と問われているようで、
少しも自信のある答えが出ない…どころか、どんどん問題が難しくなっていく気がします。。。
今後の展開にも目が離せなくなりますね。