風と木の詩 全17巻 風と木の詩 【コミックセット】 
19世紀後半のフランス。
ラコンブラード学院で出会った
少年達の揺れる思いを綴る問題作!かなり衝撃的な内容で
「あんなのよんでるの~」などというやつもいて・・
私もこっそり読んでました。(笑)
あらすじ↓「続く」よりお入り下さい♪
コチラでも語っております!★ジルベール&セルジュ ★オーギュスト・ボウ ★ロスマリネ&ジュール
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続き・・

学園に転校生
セルジュがやってきた。
成績優秀で実直。そして親しみやすい彼は、あっというまにみんなの人気者に♪
対する
ジルベールは
儚げな美しい容貌で視線を集めるものの
自由奔放で退廃的な態度から皆に蔑視されていたのです。
しかしジプシーとの混血のセルジュは肌の色で「蔑視」される
悲しみを背負っており、ジルベールの中に自分と同じ
孤独と寂しさを感じ取り惹かれて行く。
そして そんな彼にジルベールもまた,惹かれていくのですが・・・。
彼の求めるものは
友情という名のついた関わりではなかったのです。5巻~10巻では
2人の両親の人生が
対照的に語られています。
セルジュの父は名門公爵家(貴族)の長男。しかし彼は高級娼婦と呼ばれる娘と身分違いの激しい恋に落ちる。
駆け落ち先のチロルの山奥でセルジュは父母や暖かな人の間で愛されて育つのですが。
父の死によってそのすべてを失うのです。
ひきとられた公爵家での生活は・・涙なくして語れません・・(涙)
一方ジルベールの父も高名な貴族(コクトー)の長男。
しかし彼は少年を愛する偏執狂でした・・・。
ジルベールは実は妻の不貞の子だったため、親に捨てられ孤独の中で育ったのだ・・。
誰もいない部屋で1人毛布を抱きほおずりするジルの姿はあまりに哀しい。
ジルベールは養父である叔父のオーギュの愛(思慕)をずっと求めていたのですが
彼はソレを冷たく拒絶。実は彼こそがジルの本当の父だったのだ・・。
しかしコクトー氏の愛玩具として育っていた彼は
愛をしらない哀れな男だったのです。
愛を求めてさまよう美しいジルに・次々と衝撃的な出来事が襲う
ココで登場する醜悪な男
ボナールが実はとってもいい人だとわかるのはちょっとずっと後のこと。
今思えば・・。ジルは彼の傍にいたら・・。
幸せになれたのかも・・って思います~(涙)
ひたすら愛を求めるジルベールを理解することは・・
神にそむくこと。
しかしセルジュは彼を真剣に愛そうと決意する。
いつしかそんな2人を見守ろうとする級友たち。
しかしその友情は
彼ら2人を破滅の道に導いてしまうのです 誰かに愛されたかったジルベール。
誰かを愛したかったセルジュ。
2人は木を揺らす風のように今静かに寄り添いあう・ 彼らの生き様を 愛を
果たしてあなたは理解できるでしょうか・・? 現在のBLとはやっぱ一線を博してる作品だと思います。。。
互いに無い物を持つが故に強く惹かれ合うも、それ故に同時に傷つけ合うと。