超訳百人一首 うた恋い。 第３話 「宗貞と吉子 僧正遍昭」

裏表紙に良岑宗貞さんが・・・
ちょっと意味深な表紙にびっくりですわ～。

「百夜通い」で求婚者達を拒絶していた彼女こそが----
あの美女＆才女と名高い小野の小町----。
恋よりも自分の力で生きたかった人----。
そんな野心を知らず「百夜通い」を決意した宗貞---
今夜はそんな二人の恋のゆくえを　見つめることにいたしましょう--♪

にほんブログ村 ----------------------------------------------------


絶世の美女と噂高い彼女を射止める為に「百夜通い」に挑戦する男たち。
しかし何人もの男が挫折したよう--。ソレはあまりに彼女がつれないから---

幼い時から彼女をしる宗貞にとって彼女は妹のような存在。
でも、御所に入内する--と言う噂に心乱れたよう。
雨の中訪問した彼を出迎えてくれた彼女は思いの外優しくて・
「私はあなたを愛している」
思わず告白し、御簾の中へ---。でも彼女は断固拒絶！

自分の夢は　御所に参内すること。
待っているだけの女にはなりたくない・・・
たった一度の人生　自分の全てを賭けて高みで戦いたい---

初めて彼女の思いを知った彼ですが。
「百夜通い」をすれば彼女の心も変わるだろう---
そンな思いで毎日彼女のもとへ通った宗貞ですが・・・
彼女は其の思いを捨てることなく遂に運命の百夜を迎えることに。

その日は大雨・・。増水した川に橋が崩落。
宗貞の車がまきこまれたと言う連絡が-----。
狼狽し飛び出した吉子の前に---ずぶぬれの宗貞が現れて・・
泣きじゃくる彼女を見つめ「ぶ細工だ・」と笑う宗貞----
---それでも美しい-----。
　運命の百日目--遂に2人は--結ばれることに--------

－－と思いきゃ、やっぱり彼女の答えはごめんなさい--！？

「百夜通ってもだめなのですか・・・」
　涙する彼が切ない。ってか吉子ひどすぎる・・・。
　宗貞さん・・・男前すぎでしたね～

「あまつ風　雲のかよひ路　ふきとぢよ
をとめの姿　しばしとどめむ-----」
----風よ 強く吹いて　天女が帰る道を閉ざしてくれないか・・
今しばらく彼女の姿を見ていたいのだ-------

自分（愛）よりも　夢を選んだ吉子さん-----
遂に彼はソレを止めることはできなかったのですね・・・。
　宮中で舞いを披露する美しい吉子を見つめる宗貞さん・・・
せつないな～～。またこの歌が違って感じられましたわ・・・・