こどものおもちゃ 小花美穂

りぼんマスコットコミックス10巻
　　現在、文庫本や完全版で復刻されています♪




この作品で小花さんを知ったので
その後の作品の暗さにはびっくり（笑）
今思えばその片鱗はこの作品でも覗かせていますね。

元気でゆかいな紗南ちゃんはクラスの問題児羽山君を
何とか更生させようと大奮闘！！
しかし彼からは哀しい香りが漂っていたのです・・。

これはギャグマンガではない。
　実は　衝撃の問題作なのです♪

☆参加してます☆



　　詳しいあらすじは↓から・・。（今後は小花作品紹介します） ----------------------------------------------------



紗南ちゃんは学校でも人気者のゆかいな女の子。
芸能会のお仕事もしていて実は名子役なのだ！
しかし彼女の小学校（6年生）のクラスは大荒れで
その頂点に立ってるのが羽山くん。
クラス平和のために彼を更正させようと大奮闘です。
紗南ちゃんの元気なおとぼけぶりが最高に笑える楽しい作品だ♪

しかしながら物語は急展開。
羽山君の心に潜む闇と苦しみとともに
そして紗南ちやんの哀しい過去があきらかにされていく。

2人は惹かれあい
お互いを支えあっていくのですが・・
紗南ちやんの心の闇は思いのほか深く・・
幼い２人を苦しめていくのでした・・。

この作品の子供達はみな良い友人関係を築いてるし、
一見は幸せそうだ。
しかし
すてられた子供、放任された子供・孤児院で育った子供
過剰な親の期待に苦しむ子供・・と
そこには親の愛情への不振感で病んでいく子供達の姿が描き出されています。
小花氏は、そうした彼らの心を、友情で乗り越えさせていますが・・

子供のおもちゃ・・
　それは愛情なのだと
　静かに訴えているような気がします・・。

　泣いたり笑ったり・・大変です。
　　でも　だからこそ元気をもらえるそんな作品です。
　
　　＊小花美穂作品