「ねぇにいちゃん。湖に落ちたら雪はどうなるの?」
「解けて湖の水になるんだよ。」
「土に落ちればいいのにね。」
「雪は自分じゃ決められないんだよ」
「ふぅん。かわいそうね。」
「湖が凍ったらその上に積もるよ」
「ホント?早く凍るといいな♪」

その男の頭上には、常に雪が舞っている。
凍える事も無く平然とする男を支配するものは、
決して拭い去れない記憶--
妹と過ごした冬の想い出---解説より
◆続章1話~
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一面真っ白な美しい雪景色にうっとり。
しかし吐く息は白く――その寒さは肌に感じるようだ。
そんな私たちに 冒頭現れたこのかわいらしい少女は---
一気に暖かさを注ぎ込んでくれた・・・。
しかし・・・・
大きな衝撃とともに私たちは知ることになる。
この少女は もう、いないのだ---(びっくり~:涙)
四季の大半を白い雪で覆われる地では
水や地よりも多くの異形が潜む
雪の上にも 雪の中でも 雪の下にも----足跡を消す蟲 雪崩の原因ともなる雪団子蟲---
雪の中には多くの蟲がいるらしい・・・
確かに雪は様々な形をしていて・・・
その美しくも不思議な形(結晶)は蟲にも思える---。
そんな虫達を調べにこの村を訪れたギンコは
常雪蟲のせいで体温を奪われ
寒さを感じなくなった青年と出会う事になる。
彼はもはや人肌でさえ、熱く、いたいと感じるようで
重症---。少しでも温める努力をするよ諭すギンコですが
彼はきかなかった。
その姿は生きるのをあきらめているようにも思える。
でもそうじゃなかった・・・
彼がそうなった原因は 妹を失い---
彼女の気配を感じてドアを開けた時から・・・・
彼は自分の中に冷たい湖に落ちた妹が入った・・
だから抱きしめていたかった---のかもしれません。
そんなある日 自らが極寒の湖へ落ちてしまう。
湖の底で彼は 落ちてくる雪を見ていた・・
その雪に布団の様にくるまれた彼は-----
誰もが絶望視する中 無事生還---。
皆が喜び会うなかで---
妹も 同じかもしれない----。
湖に向かった彼に、またも 事件が起こる-----。
ずっとずっと自分を心配してくれた少女が---
妹と同じように・・氷の割れ目に落ち自分の前から消えたのだ。
彼は夢中で手を伸ばし彼女を引きあげ走った---!
心の中で何度も助かってくれと叫んでいたに違いない・・。

そして彼は気づく---背中に感じる人肌の暖さを。
寒さを!そして妹が死んだことを――――。(泣けた)
彼が その悲しい事実を受け入れた時--
蟲は去っていたのでした。
おにいちゃん。雪は湖にも積もるんだよ。
湖に落ちた雪はかわいそうじゃなかったよ♪
私には そんな 無邪気なあの妹の声が・・
きこえたような気がしました(涙)
彼の心にもきっと・・聞こたに違いありませんね。
今回も「蟲が起こした奇蹟---」そう思ったくろねこだったのでした★
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