純血種皆殺しを目論んだだけにとどまらず、今枢は・・・
吸血鬼すべての脅威である「武器の親がね」になろうとしている
その行為は純血種達を怒らせもはや争いは避けられないものへ---。
そんな枢をみつめ優姫は・・・!?
13巻で購入断念。その時感じた枢の迷走っぷりは
やはり全て---優姫を愛するが故の葛藤だったのだと知りました。
今更ですが完結感想記しときます♪
----------------------------------------------------
人間を助け 慈しみ 裏切られても
枢はいつも人間の味方だった。
同士を 仲間を失ってもずっと ずっと。
まるで「誰かの為でなくては存在が許されないかのように-----」甦った枢に残っていた記憶は 独りだった時の 長い長い壮絶なる「孤独」
優姫は そんな枢の 道を照らす一条の光。
生きる全てだった---。
しかし ようやく優姫を手に入れながら、彼女を手折れなかったのは---
本当はずっと気付いていたからだったんだろう。
優姫の心にいるのは零なのだと---。
でも・・離したくなかった。見ないふりをしようと・・葛藤した。
しかし彼は気づいたのだ。
自分が 欲しいと 願えば願うほど----
足掻けば足掻くほど-優姫は 苦しみ 悲しむ。
自分では 彼女に 本当の笑顔をあげることはできないのだと・・。
彼のできること。それは
優姫と零の幸せを祈る事----。
起こしてしまった 争いを終わらすこと---。
そのために--彼らを屠る武器(の親金)になること----。
その決意を涙で引き留める優姫ですが
自分は不幸ではなかった。幸せだったっと笑う枢---。
「君は零と一緒にいるべきだ。いや一緒にいてほしい----。」
そう呟いた彼に---涙なのでした。
2人の願いはともに 優姫が笑顔でいること・・・・。
そこには抱きしめあう3人の姿が---
こうして全ては終わったのでした-----。
しかし 千年後---彼は 人として蘇ることに---。
それは 孤独と悲しみを知りつくした彼に---
最期まで 独りで逝ってしまった彼へ---
優姫からの贈り物---。
「自分が見た人としての幸せな時をあげたい--」
それは あの日 優姫が心に誓ったものだった----。
その夢が 叶うことを---私も切に祈りたい!!
樋野さんの美し絵は主役たちのみならず バンパイア独特の世界観を
見事に描き出していてうっとり。引き込ませていただきました。
しかし・・2部に入ると --気に様相が暗転。
それは枢が思う通り-----彼の思いを愛を受け止めようと
零への思いを封印しようとしたために・・
優姫からあの明るい笑顔が消えてしまったことでしょう。
真反対と思えた2人の選択がともに
「優姫の幸せを思って身を引くこと」だったとは・・。
優姫が選べなかった理由は案外そこにあったのかもですけどね。
バンパイアとの学校生活。共存---。
ハンターの存在等 もっと見たい世界があった気もするんだけど。
結局恋愛ごとで終わった感も寂しいところだった気がします。
とはいえラストには余韻も残って・・よかったと思いました。
次回作にも期待したいです。
コメント
コメントの投稿
---------------------------------------------------------------件のトラックバック