「私は雨を告げに来ているだけよ。
人が雨を降らせたりできると思う?・そんな事ができたら・
それはもう人ではないわ・・・・・」
彼女のいるところに 雨は降る・・・だから彼女はギンコと同じ ひとっ所にいることが出来ない。
いったいなぜこんなことに---? わからぬままに旅にでたテル。
本当は 帰りたい---本当は戻りたいと願いながら・・・
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日照が続いた村に 雨が降り 村中が喜んだ。
しかしその雨はやむことなく降り続け 村は壊滅---。
彼女は 大切な人々を失った。
しかし その瞳から涙が出ることはなく---。
移り住んだ村にも 雨が降り続いて-----
その時 彼女は 気づいたのだ。
あの雨を降らせたのは 自分だと----。彼女はそんな 自分を ずっと 嘆いて生きていたようだ
しかしギンコと出会い
全ては「アメフラシ(蟲)のせいだと知ることに。ソレが彼女の体内の水分を奪い、上空へ昇って 雨を集めていたというのだ
「早くそいつを引き離してよ。もう・・・こんなのはたくさんよ!」
けれども ナガレモノと呼ばれるこの蟲の対処法は無く---
ただ 寿命が尽きるのを待つのみだという。
ギンコの言葉に肩を落としたテルですが
直ぐ雨が降る---いつものようにそうつげた村に
何故か 雨が 降らず、村は 危機的状況に---。
干ばつは また彼女から大切な人を奪おうとしていた・・・。
その時・・ようやく 彼女は 気づいたようだ。
長雨は 食物を人を腐らせる。でも 日照り続きの地では一変
恵みの雨となる---。
そう、自分が 多くの人々を 救ってきたことに----。
やがて、雨は降りだして。彼女は又1つの村を救ったのでした
降るのが遅かったのは蟲の力が弱まったから---
あの時 降り続いた雨も 不運な偶然が重なっただけ---
あんたは アメフラシとうまくやってきた。
悪いことばかりではなかったはずだ---。
その言葉を胸に彼女は 又旅へ---。
ギンコの言葉は彼女の心を救い希望を与えた。
その旅はきっと今までとは違うものになるのだろう。
「テルー!ありがとうな一っ!又来てくれよな~~!」
手を振る若者に笑うテル---♡
「いつか雨が止んで 本当の涙が出たら
土の上に根を下ろそう。
それまでは、雨を伴に雲のように流れてゆこう---」一緒にいることはできない・・・悲しいだけだった彼の存在も--
今は希望にかわったようですね♪
切なくも優しい---素敵なお話にほっこり・♡
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