どうして?何がそんなに違うの・・・?
一体 何が違うっていうのよ----! 美しい絵からは想像もできない悲惨な物語です。
読み返すと----よくわからなかった最初の2Pから
彼女の悲痛な叫びが聞こえてきて・・
辛くなってきます。
美しい王子様に救われるお姫様たち・・・
それは童話だけの事?いや、現実でも、救われている人たちはいる!
その「1人」になるために---。
彼女は何を間違えたのか。しっかり考えたいところです(涙)
以下ネタバレを含んでいます。注意してください。

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物語は「秘密」同様、ある殺人事件を巡ってサスペンスタッチで進みます!
一体犯人は誰なのか?目的は--?
潔癖でとこか頼りないけど美しい刑事も登場しハラハラドキドキ----。
しかし、やがて私たちはソコに眠る真実に驚愕することになる。
実はこの物語は
愚かな親のせいで 人生を壊された少女達のおはなしなのだ。
1人は救われましたが
もう1人に、救いの手は現れませんでした。
支配され閉ざされた世界の中で彼女が見つけた希望。
それは救われたもう一人の自分。
彼女の間違いは「彼女と同じことをすれば」自分も救われる---。
そう思った事だった。 しかし-----
彼女が「同じこと」と思ったことは・・
同じことではなかった(大きく違っていた)のだ。
「正当防衛---? 親を殺されたのに?
それが全て(自分の不幸の)のはじまりだったのに?」 法廷内で裁かれる彼女を見つめ、言葉を失う人々---。
彼女にとってそれは 理解できないことだったろう・・・
悪いのは彼女ではない。
彼女こそが 本当の 1番 の被害者。
彼女は 1番に 救われるべき弱者------。 誰もがそれを知っている・・・。
しかしもう誰も----彼女を擁護できる者はいない。
彼女は、罪なきものを手にかけてしまった・・・
犯罪者だったからだ。
この壮絶なる孤独に--- 涙が止まらない。
これだけのことを考えられたのなら・・・
なぜ ? 逃げられなかったのだ?
何か---できなかったのか・・・?
誰もが呑み込んだ言葉だったろう。
でもきっと・・・できなかったんだね。そんな選択肢はなかった---。
支配と恐怖からの解放と引き換えに この憐れな少女が得たものは
一生の償いだったとは--------。
これが彼女にとって救いだというのなら・・
あまりにも悲しすぎる結末だ-----。
くろねこさんのレビューに魅せられて、購入してしまいました♪♪
そう、購入して「しまいました」(涙) 読んで、どどどど〜ん…(号泣)
清水さんは、輝夜姫をギブして以来、手にしていなかったのですが、
きっともう二度と手にすることはないと思います…私には受け止める器がないorz
ご紹介、ありがとうございました〜^^