今、運命の歯車に導かれし、一つの物語が
終わりを告げる。あたかも、それが滑稽なお伽噺であったかのように-----

ブレイクが逝った…(涙)
これは滑稽なお伽話・・?いやちがう・・・。コレは、運命を変えたいと願った、いや、変えようとあがいた人々の物語なのだ.。
そう
大切な 誰かの為に---------------。23・24巻まさかの同時発売!! 厚さも読みごたえも気合も充分です!!もはや疑問を問うことさえ、はばかれる・・。見事なる終焉に拍手。そして涙。この複雑なる物語を描き切った作者の力量を讃えたい!!
★1巻~9巻 ★10巻 ★11巻 ★12巻 ★13巻 ★14巻 ★15巻★16巻 ★17巻 ★18巻 ★19巻 ★20巻 ★21巻
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世界の崩壊を防ぐため、グレンらはその始まりであるレイシー抹殺(過去の改ざん)へ向かいそれに反対するオズたちは 「アヴィスの意思」への接触に挑む----。グレンは?オズは?世界崩壊を防げるのか。さぁ---完結です!<23巻>
思い出して貴女の本当の想いを-アリスを護ろうとしたチシャ猫により 彼らは皆 あの「サブリエの悲劇」の時へ集結.することに。
彼らの「本当の願い」とはなんだったのでしょうか----。
サブリエの悲劇とは、重なり合った彼らの思いが起こした悲劇でした。
ヴィンセントはギルの為---
白アリスはジャックの為
オズは白アリスの為・
そして ジャックはレイシーの為
しかしそれはブレイク同様-- 彼らに罪と罰を残す結果に。
押し寄せる 悲しみ・後悔・ 苦しみ・憎しみの渦に耐え切れず
彼らは皆 「本当の願い---」をも 忘れていったのだ
①バスカヴィルの民の本当の思い----。主人グレンを悪人化したこの世界を憎んだ彼ら---。しかし 彼らはレイムのお陰できづく.今、主の思いは 世界の崩壊を防ぐことだと。それゆえに協力し合うことになる彼らです--。「もう、敵じゃない?友達になれる・・?」 リリィの言葉に微笑む彼ら。それこそが彼らの本当の願いだったに違いありませんよね。
★ツヴァイ(ノイズ)の本当の思い----あの時救ってくれたヴィンセントを今度は私が護りたい--。憎しみの裏にあった彼女の本当の思い・・それはヴィンセントへの愛でした。拒絶された悲しみが憎しみに変わった時 エコ-が生まれたという。しかしそれを思い出させたのは オズに救済された・・エコーでした。人の心とは本当に複雑怪奇なものですよねぇ・・・。
★ヴィンセントの本当の思い---。-悪役を演じながら実はずっとサブリエの悲劇を起こした罪に苦しんできた彼--。それゆえに自分の消滅を願い続けてきた。全ては自分を罰するために---(涙)1番過去を変えたいと願っていたのは彼だったに違いない・・・。ホントにもっと素直になれよ・・。
でもここで意外な事実が判明。彼の残虐な行動はチェン(首切=ミランダ・パルマ)の呪縛が原因だったのだ。しかし---そんな彼もラストに ようやく救われることに。ノイズ・ギル・そしてエイダの自分を思う心にきづいたからだ・・・。「願ってはいけないことだけど 本当はずっと 赦されたかった・・」ようやく見えた彼の本音に・・
涙でしたわ~~。
24巻 ★グレン(オズワルド)の思い 過去改ざん(レイシー抹殺)を決意した彼でしたが 結局ソレはできなかった。
全ての原因はレイシーをアヴィスに堕とした自分-----。
その罪に ずっと苦しんでいた彼でしたが---
レイシー最期の言葉によって 彼も救われれことに~~。
ついに明かされた彼の本当の思い・・。それが
「レイシーに許される事・・・・」だったなんて~~。泣きました~(涙)
★グレン(リーオ)思い 彼がオズワルド(過去改ざん)に賛同したのは親友エリオットを生き返らせたかったからだよね。でも エリオットは自分の中で生きている---そう気づいた時 オズとともにアヴィス接触に協力を誓った彼でした。ホントに強くたくましくなりましたね~。もうリーダの素質充分です!!沢山の悲しみ辛酸を乗り越えた彼の「グレン」に・・・心からエールを贈りたいです。
さぁ・・いよいよ核心へ----世界が壊れ始めた原因は
『アヴィスの核』が「アヴィスの意思になった(心を持った)」こと。ソレはレイシーのせい?いや違う。 -面白ければソレでいい--。そんなレヴィの傲慢さこそが原因だったのだと私は思う。
彼によってアヴィスの核の憑代となった少女(白アリス)は黒アリスを通してジャックと出会い「何でもない日=幸せ」を知り、
欲っしてしまった。それは人ならば当たり前の事・・・。しかしそれは「彼女」が欲してはならないものだったのだ・・。
彼女の心はその時から少しずつ壊れ始めていったのだろう。そして自分の消滅を ブレイクに願ったのだ。
ブレイクはアヴィスに過去の改ざんを望んだ1人でした。しかしそれは叶わなかった。アヴィスに手酷く裏切られながらも彼が 白アリスの願いを叶えようとしたのは「しなかったのではなくできなかった」のだときずいたからなのかもしれません。
すべては 愛する人たちの何でもない日の為に---。それは愛を知った彼の最期の願い。
最期まで戦い、皆を信じ逝ったブレイクをみつめ「よかったね。」とそっとつぶやいてしまったくろねこなのでした。(涙)。
さぁ・・ラスト~~!!-この世界の崩壊を防ぐ!
みんなの思いを胸に オズ・アリス・・ギル。そしてリーオが「アヴィスの意思((白アリス)」そして「アブィスの核」に挑むことに---。
彼らは核にアリスとの分離を懇願。初めは抗っていた核でしたがそれを承諾・・・。それが白アリスの為----だと気づいたからのようだ。核は本当にアリスを愛していたようですね(涙)
しかし オズは なんと ジャックを白アリスのもとへ向かわせました!!彼女の心を救えるのは ジャックだと--信じたからのようです・・・。
★ジャックの本当の思い・・この世界をレイシーへ--。「そのため」に ヴィンスをオズをそして 白アリスを利用し グレンを殺し封印したジャック。
しかし結果はすべて失敗に終わり、彼が手にしたものは「サブリエの悲劇を救った英雄」だったというのだからもう・・笑うしかなかったよね。そして彼もまた 壊れていったんだろう・・・。
「全てはレイシーの為・・?違う 自分の為だ・・。 己の心もわからない自分が怖かった・・・。 でも レイシーに与えられた憎しみや悲しみだけは本物だときづいた。 自分には彼女が必要だったのだ。 自分が生きるために------」 遂に吐き出された ジャックの本当の思い---??に絶句するオズたち・・・
しかしアリスは そんな彼を 抱きしめてつぶやいた-。 「ようやく本当のジャックを見つけた----」と。
レイシーを救えなかった事に苦しみ グレンを この世界を憎み、世界の崩壊を願った ジャック。でも・・・ 彼は 多分本当に レイシーを愛していたんだろう---と私は思う。彼の本当の願いとは やっぱり レイシーとともに 「なんでもない日を過ごすこと」だったのだろう。でも、彼は遂にそれに気づくことができなかったのだ…(涙)誰をも魅了する魅力を持ちながら 最期まで自分の願いに、思いに、愛に、きずかなかった男。 幸せを自ら手放し、それゆえ何も手にできなかった憐れな男・・。 それが---ジャックベザリウス--。 それこそが彼に与えられた罰----なのかも知れない。
さぁ・、最後はオズ-だ---!! 父に疎まれアヴィに堕とされ 自分の居場所を 生まれた意味を求めてきたオズが ようやく 見つけた真実が 「うさぎのぬいぐるみ」 だったと知った時は ジャックが「悪の根源」だった---と知った時以上の驚きでした。
そして彼がサブリエの悲劇の張本人黒うさぎ(白アリス実はジャックに命じられグレンを 多くの人を引き裂いた)事も--(涙)
でもオズは知った・・。
--自分がレイシーの愛によって生まれ アリスたちに愛され アヴィスを照らす光となっていた事を---
そして その「愛」ゆえに、人に 「オズ」に なったことを----
「誰かを 自分よりも思い 愛すること」それこそが この奇跡を起こしたのだと 実は彼が証明していたのです。
愛を求め彷徨い続けたオズ----。
彼が知りたかった過去は想像を絶する悲しみの記憶でありました。
しかし、それでも過去を変えることより 乗り越えることを選んだオズ。
その姿こそが 多くの人に 本当の心を・・愛を 気付かせてくれたといえそうです--。
忌とされていた禍罪の子が実はアヴィスとの架け橋--だったように
グレンとなるべく生まれた(はずの)ギルがそうならなかったように・・・
運命づけられた「グレン」やパウカィルの民たちだって・・・
違う生き方ができるのかもしれませんよね。
リーオにはぜひともソレを見つけてほしいと願ってやみません。
なんでもない日ばんざい----。
不思議の国のアリスで流れるこの歌詞の中には
「ソコいていいよ・・そう言ってくれる人たちと、その場所で 笑って泣いて生きる・・。
そんな何でもない日こそが幸せなのだと----」
そんな深い意味があったことにようやく気付いたくろねこ
生まれ変わった・・・オズ&アリスにも
今度こそそんな「なんでもない日」が訪れることを----
心から祈りたいと思います!!
はぁ~~さすがにくたびれた~~。
ここまで読んでくださってありがとう。
よかったっらコメント残してくださいませ~♡
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