誰が殺したクックロビン。それは私-------。
萩尾& パタリロファンにはちょっと見逃せないこのフレーズ。
さて どんな物語が綴られているのか・・・。
見つめることにしました!!
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華やかな芸能界で天才と謳われた美少女鳥子が自殺----。
その理由は遂にわからぬまま3年の時が流れた。
彼女に何があったのか?彼女はなぜ 死んだのか・・・? その謎は--- 才能あふれ美しき彼女を 様々な思いで見つめていた
5人の少女たちの心の中に眠っているようです。
★マザーグスの歌 「Cock Robin」とは----沢山の者たちがCock Robinの死を悲しんでいるのに
殺した--と告白している「すずめ」を責める者は1人もいないという不可解な物語。
諸説あるようですがこれが何を意味するのか真実は闇の中だ---。
さてこの歌の内容に少女たちを当てはめてみましょう
『誰がCock Robinを殺したの?“わたしです”とすずめ(鈴芽)がいった
“弓と矢で わたしがCock Robinを殺しました”
死ぬのをみたのは誰?“わたしです”とハエ(映美)がいった
“この小さな目で 死ぬところをみました”
その血を受け止めたのは誰?“わたしです”と魚(咲菜)がいった
“この小さな皿で したたる血を受け止めました”
誰が書記役を勤めてくれる?“わたしです”とヒバリ(ひばり)がいった
“あたりが暗くならない限り わたしが書記をつとめましょう”
泣き男には誰がなる?“わたしです”とハト(鳩村)がいった
“わたしはいつも泣いています だから泣き役をとつめましょう”
空からは大勢の鳥たちが 悲しみながら舞い下りてきました
あわれなCock Robinの 弔いの鐘の音を聞きつけて』この作品の少女たちも 鳥子の死を一応には悲しんでいるものの
実はその心の中は「特別視されていた彼女」への
憧れや羨望・妬みや嫉妬心でいっぱいでした。
1~6巻ではそうした 5人5様の彼女への思いが綴られています。
しかし---- この歌によれば「殺した」のは鈴芽---ってことになる。
今現在わかっているのは彼女は実は鳥子の妹(双子?)であること。
他4人はその事実をしらない。理由は謎。
鳥子は母の弟である鳥谷(塾講師)に思いを寄せていた。
鈴芽は鳥子の嫉妬心を煽るために彼と肉体関係を結び?
それを知った鳥子は鈴芽を憎んでいた--?
彼女の自殺原因はやはり鈴芽----?
しかし6巻では 鳥谷の異常さも明らかになるとともに
「鈴芽」が「鳥子」であるような描かれ方をしているのも不可解なところ。
2人の間にはまだまだ深い闇が眠っているようでワクワクさせてくれます。
実は歌の中にはカブトムシ・ミソサザイ・ツグミ・凧・ヒワ・オンドリ・メンドリ・牡牛も登場。
今後登場する?鳥谷先生はこの中の誰?なのか??にも注目(関係ないかも:笑)
余談ですが
--萩尾作品(ポーの一族:小鳥の巣)の中では 「Cock Robinの死」=「孤独な死」とされてました。
誰にも本当の思いを伝えることなく逝ってしまったCock Robin----。
彼を殺したのは「孤独」 いやそうさせた・・・「私(たち)-----------」
さてこの作品の結末はいかに----?
「鳥子」を殺したモノの正体を・・・みつめたいと思います。
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