★第1話~39話 ★第40話~50話 ★51話~60話 ★61~73 話74話 本物の怪物。
それぞれに自分の道を歩き始めた登場人物たち
無実が証明されたテンマは 2人の母を訪ねた。
「本当の怪物は・・・」そうつぶやく彼女からは
「それは私だ--」という声なき声を聞いた気がしました。
2人を手放した時から彼女もまた「終わりの風景」をみていたのだ・・と
きっとテンマも私と同じことを感じたに違いありません。
テンマは今だ目を覚まさないヨハンに向かってつぶやきます。
「お母さんに会ってきたよ。君には名前があったよ・・・。」 と
と突然ヨハンは起き上がり母の愛を問いかけて---!?
でもそれは テンマの幻想でした・・
あのベットで 眠り続けたヨハンもまた 幻想-?
ラストにうつった からっぽのベッド---それこそが現実?.
(私は ヨハンは死んだのだと思っています・・)
「あなたを許すわ----!」それでもそのニナの言葉は・・
最後まで全力で助けようとしたテンマの姿は・・・
きっと ヨハンが「本当にほしかったもの」をくれたのではないでしょうか・・・。
原作レビューで上げた年表をもう一度記載します
↓
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<考察>●ボナパルタの監視下で優秀な頭脳をもった母と父であう。双子誕生
彼らは優秀な者から生まれた優秀な子を意のままになるよう教育(実験)
それは洗脳により
子供から記憶を名を感情を奪うことだった。
そして彼らは双子である彼らにある実験を考えた。別々に教育し観察することだ
↓
●父殺害される。母親、双子を連れて逃亡。三匹のカエルに隠れ住む
(母ヨハンに女装させる)
↓
●ボナパルタに見つかかり母親「ニナ」を差し出す
(なぜニナだったのか?ヨハンはずっと苦悩し続けていた)
↓
●ニナ双子教育の実験の為 赤い薔薇屋敷に連れて行かれ、洗脳を受ける。
↓
●ボナパルタ アンナ(二人の母親)への愛にきずく。
憎しみで笑顔を失った彼女の為実験を断念。
バラの屋敷の実験関係者全てを毒殺し ニナを逃がす
↓
●ニナ「三匹のカエル」に戻りヨハンに 薔薇屋敷での体験を語る
ニナは 生きるために その怖ろしい記憶を忘れ、
ヨハンはニナの体験を心に刻み彼女を守る事を誓う
ニナ・ヨハン逃亡 (母はボナパルタに かくまわれた?)
*逃亡の旅は追われる恐怖との戦いだったことでしょう。
ヨハンは 自分たちの痕跡を消すため・・殺人に手を染めました。
全てはニナを守るためともに生きるため・・。 ヨハンこの時まだ8つ---。 ↓
●国境で力つきたところをヴォルフ将軍に保護(みつかる ?)
↓
●ニナは別の孤児院へ。 ヨハンは511キンダーハイムへ、
↓
●ヨハン、511キンダーハイムにて何人かの子とともに洗脳をうける。
* 監禁され洗脳教育を受ける中で ヨハンは叫んだといいます。
「ニナの記憶だけは消さないで---」と。
彼にとってニナがどれほど大切なすべてだった事が 解る悲しさだ(涙)
しかし彼らは そんなヨハンの思いを 踏みつけようとしたのだ。
ヨハンこの施設を 崩壊しし逃亡。
しかしそれ以前にこの施設での実験は失敗していたのだ。
子供達は皆人格崩壊・多重人格等の症状を起こしていたからだ ↓
● 妹ニナとともに孤児院を逃亡。
追ってからニナを守るため 自分たちの痕跡を消す(かかわった人々を殺害)
↓
●リーベルト夫妻の養子となる。西ドイツに亡命
↓
●ボナパルタがリーベルト宅に現れる。
ボナパルタから逃げる為 ヨハン再びリーベルト夫妻を殺害--。
ニナに見つかり今までのすべてを知られる。
↓
●ヨハン、ニナに自分を撃たせる。
*ヨハンはこの時・・・『終わりの風景』をみたのだろう
●アイスラー記念病院に運ばれヨハン テンマに命を救われる
テンマに敵対する病院医師らを毒殺(キャンディ)し独り逃亡。
それは テンマへのお礼・・・・・?
↓
●ニナ
→11歳から20歳まで フォルトナー夫妻の養女となる。
●ヨハン
→11歳 ハイナウ夫妻と暮らす (盲人の老人と出会う)
*テンマ後に彼より20になったっらニナに会いに行くこと
・テンマが好き等の情報をもらう
→12歳:ライヒマン夫妻と暮らす
→13歳:シューマン夫妻と暮らす
→14歳:ケンプ夫人と暮らす(ヨハンの手紙が見つかる)
→15歳:闇銀行創立
*人の間を渡り歩き、人の心を操り人を殺せる術を知った彼はその後
様々の殺人に関与し 闇社会でその存在を知らしめることに ↓
怪物は外にいた・・。ヨハン新たな行動を開始。
→17歳~:ヴォルフ将軍に接近し彼にかかわった人間を殺害。
彼に「終わりの風景」を見せる。
:マルゴット(母親の友人)と暮らす?
:上記養父母らを殺害
↓
→20歳: ニナに 逢いにいくも拒ばれる
ニナの義両親(ウォルトナー夫妻)を殺害
↓
: 経済界の大物シューバルトに接近し彼に関わった人間を殺害
: 彼になりかわろうとするが計画変更?彼の息子に接近し側近となる。
↓
:テンマと再会
:ヨハンに群がる闇組織メンバーらをロベルトとともに殺害。
↓
:ボナパルタのいる街を壊滅。(終わりの風景をみせる)
「名前のない怪物」を読んだとき 彼を失神させたものの正体とは
彼の中で めざめた「心」だったのだろう(別記)
そしてそれは ニナに拒絶され生きる意味を無くした彼に生きる意味をも与えた。
そう・それは、自分を怪物にした者たちに 「終わりの風景」を 見せることだ。
それは----愛する人を、愛してくれる人を失った風景。
(だから・・それをもたないロベルトには見ることはできないと彼は言ったのだ)
しかしそれは 「復讐」--とは少し違うように思えた。
ヨハンは自分と同じ 『終わりの風景』を 見せる(共有)ことでわかってほしかったのだ。、
自分の苦しみを 悲しみを絶望を虚無感を----。
ニナ・そしてテンマは きづいた。撃て(殺せ)と叫ぶその裏で ヨハンの心が泣いていたことに・・・
彼の本当の願いは 自分の悲しみを苦しみを、わかってほしかった・・。
そして本当は、許されたかったのだと---。
ヨハン同様の洗脳教育を受け多くの罪を犯してきたグリマーは
長い時間をかけてようやく笑うことを知った人物でした。
そんな彼は言う。 どんなことがあろうとも 人から感情を奪うことはできない。
泣く、笑う・・それができることは 素晴らしいこと、幸せなこと---。
人は人と生き 人と関わることで 変われるのだと-----。
「人間はね、何にだってなれるんだよ。君達は美しい宝石だ。だから怪物になんかなっちゃいけない・・。」
ボナパルタのもまた愛することを知り 変わりたいと願った人だった。そして平穏の人生の素晴らしさをしった。
しかし多くの子供の心を壊したその罪から逃れることはできなかったんだと思う。そう 彼もまた・・
ずっとみていたはずだ・・「終わりの風景」を----。
最期に アニメでも明かされなかった?疑問の一つである問いについて考えてみたいと思う。
「なぜ母は あの時 ニナを差し出したのか----」だ
母として 私は思うのだ やっぱり 彼女は 選べなかったはずだと・・・。
2人を女装させていたのは この時の為にどちらかわからないようにしてたんじゃないだろうか・・・
彼女もまた大いなる被害者だったことは間違いないと私は思う(涙)
「名前」がほしくて 何でもした怪物。でも彼は名前がなんなのか知らなかった。
ニナを守るために 殺人さえも犯し続けたヨハン。この時彼はまさに「名前のない怪物」でした。
でも・・彼はきづいたのだ。 ニナが 自分にとって何なのか。
自分が ほしくて 欲しくてたまらなかったものがなんだったのか・・。
それはきっと「愛・家族・暖かな温もり」だってゃずだ。
彼にとってニナはそれをくれるただ一人の人だった。
しかし----平和の神様だったと思っていた自分が いつのまにか・・・・は悪魔になっていたことを知った時
それをニナに知られた(撃たれた)時-彼のすべては終わったのだ。
そう彼は知っていたのだ。ニナが 永遠に自分を許さないことを---
その時見た風景こそが・・・彼の言う「終わりの風景」だったのですね・・
テンマの手で蘇ってからもヨハンはずっとその風景を 見続けていたのでしょう
愛が欲しいと泣いていた怪物(ヨハン)
でも 悪魔(自分)が それを 手にすることはない---。
本当の怪物は
ヨハンから 「名前」を奪った大人たちだった・・ やぱり 私はそう思えてならなかったのでした・・・
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