お勧め度 ★★★★☆
青春は悩んで悩んで駆け抜けろ~!!優等生雪野と有馬を中心に個性あふれる友人達のシュールな学園物語が展開!雪野の徹底した猫かぶりっぷりと有馬の聖人ぶりが対照的で笑えます。
しかし ともに自分を偽っていることにきづいた二人は いつしか両思いに。
これからは、
本当の自分と向き合うおう と誓うのですが
なんとそれは有馬の心を蝕んでいくことになってしまうのです。。
後半は有馬の心の闇が描かれ急展開!!読み応えある作品になりました!!

最終回感想↓です
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連載当初は元気印の学園青春物語でしたが・・有馬クンの心の中にあるパンドラの箱が開いた時から・
物語は一変しました! 
有馬は 実の親に棄てられ義両親に育てられていました。
優しい彼らから初めて愛を知った彼は 2人の愛情に応えるべく、期待にそうべき人間であろうと思いました。
それは彼にとってごく自然な感情でした。
一方 幸せな家族の中で愛情豊かに育てられていた雪野もまた
2人の愛情に応えるべく、期待にそうべき人間であろうと思った。
しかし二人はともにそれは本当の自分ではない・・?ことにきづき
ともに 雪野に 有馬に愛されるべく人間であるために
自分を偽るのをやめようと決意します。
しかし有馬は悩むことになります。
「本当の自分とは、どんな自分なのか・・?」
それは 彼の心の中にあったパンドラの箱を開けてしまった瞬間でした。
実は有馬は幼少期を母に虐待され放置された子供でした。
雪野を深く愛すれば愛するほど
彼のなかで湧き上がるどす黒い感情(嫉妬)に.怯え苦しみはじめる有馬。自分の中で 両親の自分勝手で残虐な血が動いている・・。そう思い込んでしまった彼は
雪野とは反対に本当の自分を恐れるようになってしまったのです---・。
そしてそれは
彼女にだけはみせたくない自分の姿でした。彼の異変を感じ取る雪野を無意識に遠ざけてしまう有馬は
しだいに
彼女を失うことへの恐怖に苦しむようになっていく。壮絶でした・・(涙)
彼の苦しみは分からない。でも雪野はそっといつもそばによりそう。
「あなたを愛してる私を信じないの・・!?」
雪野や親友浅葉の投げかける言葉に。義両親や友人みんなの心配が嬉しく思えたとき
もう一度 人を・・。自分を。
信じてみようと思うことのできた有馬に----涙だったのでした。とはいえ----後半の有馬の父母のお話はがっくり展開。
能ある父は許して----? 母は破綻者として切り捨てる----?
何とも腑に落ちない終焉に怒りさえ感じましたよ。
あの母の残虐さは どんな理由があれども許されるものじゃないけど
なんで母がこんな人になったのか--父にも責任あったと思うしね~。
彼らの 早すぎる結婚や出産もちょっとあぜんとするなりゆきでしたね。
でも・これはすべて
浅葉くんのためだったのね♪・・ということで すばらしい終末だったと。絶賛する事とします(笑)
私浅葉クン。大好きですから♪有馬君が子供のために就職しでも念願の警察になったこと。
彼の病院を雪野が継ぐというこの展開も やられました!!
最期までぬかりなし!です♪
友人①浅葉秀明父ににた有馬の実直さを愛すことで父と心が通わない寂しさを癒そうとしていた。
有馬の心の闇にきずき、生涯を通じて2人の1番の理解者となった。
当初からいっていた「愛情のすべてを捧げるたったひとりの女性」
を見つけましたね♪コレは びっくりでした!!
友人②十波健史今は有馬に嫉妬されるほどのイケメンだが昔はデブでいじめられていた。
内面では過保護な親への反発といじめっ子椿への復讐に燃えていたが
彼女にいつまでもこだわるこの感情が「好き」だったことにきずく。
椿は彼にとって自由や夢の象徴らしい♪
友人③佐倉椿抜群の運動能力の持ち主でさっぱりした男前な性格。
健史をかまっていたが実は彼をいじめから守っていたのだ。
健史の思いを受け止め2人で世界の遺跡を巡る旅に出ました!!
友人④芝姫つばさ妖精じみた美少女だが、父子家庭の中でかなり複雑な内面をかかえている。
それゆえ再婚相手の息子(一馬)との恋も心身に変調をきたしてしまう。
しかし後に和解し彼と結婚しました♪
友人⑤瀬名りか椿と亜矢弥の悪巧みをいつもとめていた(笑)
亜弥の兄(恭一)と結婚し芝姫の父の専属縫い子になりました。
友人⑥沢田亜弥 学園祭では「鋼の雪」 を発表し、雪野らが劇を演じた。
卒業後は人気作家の沢井綾希として多様なジャンルの小説を執筆。
友人⑦井沢真秀雪野への嫉妬からクラスの女子を煽動し嫌がらせを繰り広げたが和解。
やがては親友になる。劇を一緒に演じた。
最終回では念願の脳外科医として雪野と同じ総合病院に勤務していた。
2005-05-24 23:32:43
TBありがとうございます。
なんと言っても有馬君の捕らわれていた過去が解決したこと、
二人が幸せになったことに尽きますね