
暗い過去と闘いながら生きる意味を探している主人公
藤井朋章美しくて何でもできるくせにどこか投げやりな日々を送る
川奈里伽子2人は出会い結ばれるものの
その恋愛感情はどこかひどく刹那的だ。それは2人の心に深いトラウマが隠れているせいなのかもしれない。
それでも、少しずつ心を寄せ合っていく姿は
吉田氏の独特の詩的で静かな切なさを漂わせてぐっときてしまうんですねぇ。鎌倉を舞台に・ちょっといびつな関係の6人の恋模様が
海と月を揺らめかせて・・美しく、優しく、せつなく・・。
そして
ミステリアスに綴られている作品です!。
☆参加してます☆ (旧ブログより移行しました。)

↓へ続く・・
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危険なかおりのする男藤井朋章。ともかく彼が超~かっこいいのだ。
嘗ての彼はだれもがうらやむ裕福な家庭の優等生だったのですが
ある出来事によって彼は変わらざる得なかったのです・・・。
「月の光は人を狂わせるよな・・」 真っ暗な海に浮かび、月を見あげる朋章。
そんな彼からは 人の強さと寂しさがあふれだし・・・。
「どんなにつらくても時分で決着をつけなきゃならないことなんだ。
でも・・もう一人で泣くな・・」
そんな彼の優しい抱擁は・じんとする暖かさがあふれだす・・。
この作品 こうした描写が刹那的に美しいのだ次第に明らかにされる藤井クンの過去の謎とともに明らかにされる里伽子 のトラウマ・・。
傷ついた主人公2人が心を寄せ合う描写も美しいです。
そんな 2人がそっと見つめあうKISSは永遠の絆を感じさせてくれて
こんなKISSしてみたい・ときっと思わせてくれると思う。
全編通してシリアスながら
2巻では
朋章←
鷺沢←
緒方里伽子←
美樹←
以里子(里伽子の妹)っと同性に片思いする4人の恋がせつないながらコミカルに描かれていきます。
「好きなもんはしやぁーない・・・」彼らの恋は
相手を思い、相手の幸せだけを願う恋。たとえむくわれなくてもカレラらはみな相手と心の繋がった一瞬の喜びを切りとることができるという。
それは彼らの心で永遠に輝き続けるのだと・・・。
そんな4人の 究極のプラトニックラブ模様も 「美しいな・・。」と感じることができると思う・・・。
藤井くんは運命に立ち向かうために家を出ることを決断する。
それは主人公達にとって別れを意味していた。でもそれは本当の別れではない・・。
時々挿入される彼らの妄想模様。扉絵にはドキドキしますよ~(笑)
★ 映画版 「ラヴァーズキス」 人物像がイメージと全くあわなかったので未見!
<出演>平山あや/成宮寛貴/宮崎あおい/石垣佑磨/市川実日子
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